(一)この世界ごと愛したい




もちろん、今日の夜ちゃんと休めばそのリミットだって延ばすことはできる。


だけど、延ばせば延ばすだけ不利になるこの戦では意味がない。




だからこそ動けるだけ動いて、戦えるだけ戦って、超短期戦で勝利することが私の道筋。



もうここからは眠る時間さえ惜しい。





「え、じゃあ俺も寝れねえの!?」


「知らねえよ。」


「うわ、もしかして外れクジか!?」


「じゃあ代われ。」




それは嫌だとアキトが何故か譲らないので、結局じゃんけんの結果のまま。





野営の設営が徐々に終わりを迎え始めたところで。


シロが僅かに反応したのを感じ取り、私は静かに目を開ける。