(一)この世界ごと愛したい





特に開戦前と開戦してからの野営は、それはそれはアドレナリンで溢れかえる私。


今はまだ開戦まで時間があるのと、正直慣れない行軍、気を張り詰めてここまで辿り着いたので疲れ果ててしまったけども。夜襲のこともあるし。




「んなの身体がもたねえだろ。」


「…ヤバい時は無理矢理抱えて寝る。」


「それはそれで…って、お前まさかそれを狙って!?」


「馬鹿言え。何日も寝ずに倒れそうになるまで戦って、それでも休もうとしねえ。そんなの見て変な気起きねえよ。」




先の先を、読み取ろうとする私だから。


眠ってしまうことで、思考を止めるのが怖かったりする。





「俺の感覚だと、今割と寝てるから今日明日は持つだろうな。」




るうの言葉に、ここまで押し黙っていたレンが小さく口を開く。




「逆に言えば、その先は姫の体力的に厳しいってことだよね?」


「…ああ。そこまで読んであいつは二日で片を付けるって言ったんだろ。」




るうには何でもお見通しで。



私が提示した、城を落とす期間を二日と指定した意味は。










「リンが戦えるリミットが二日しかねえってことだ。」