もちろん、その代償もある。
だから今のうちに少しでもと、私は休む。
「まだ敵はいないのに、一人で既に戦ってるんだね。」
「俺もリンに言われた通り明日に備えなきゃならねえから。かなり不本意だけど、俺の代わりにリンについててやってくれ。」
「…それはいいけど。ルイの代わりが俺に務まるかは疑問だな。」
るうはレンの不安を、至極当然と考える。
「心配しなくても、リンがこうして寝てるなら敵は来ねえよ。こいつの天性の警戒心なめんなって言ったろ。」
「わかった。ルイも明日は気を付けて。」
「…ああ。」
アキトが真っ先にこの場に辿り着き、私の様子を見てるうと相談した結果。
アキト軍本陣の野営地がこの場に決定し。
出来るだけ静かに。他の兵から私を隠した状態で設営が始まって。
「天幕足りねえぞ!?」
「アキトうるさい。リンが起きる。元々スペース的に全員分は無理だから。」
「ど、どうすんだよ。」
男性陣は四人。プラス私。計五人。
この五人用に与えられる天幕は三つ。
「俺は一人で集中したいから一つもらうね。」
トキはそう言ってさっさと天幕一つを陣取った。
残る天幕は二つ。
残された三人の男達と眠ったままの私。

