「姫?」
「起こすなよ。リンにとってはいつものことだから大丈夫だ。」
「いつも?」
私が秒で眠った後、るうとレンも馬から降りて私を見守ってくれている。
「行軍に並走した後は大体こうやって少し寝てから、全部の野営地を回る。」
「全部って…。」
「野営なんていつどこから狙われてもおかしくない。そんな不安からリンは一人一人を救おうって始めたんだ。」
そう。
アレンデールで初陣を飾った時。
初めての野営では、眠ることなんてできなかった私は他の兵たちと過ごすことで気を紛らわすことができた。
「まあ、今回の目的はそれだけじゃねえんだろうけど。」
「え?」
「あくまでも士気を落とさねえように。リンは夜も尚高まった士気を保ちたいんだろ。」
るうの言う通り。
私が姿を見せるだけで士気があがるなら安いもんだと考えている。

