(一)この世界ごと愛したい





もうひと頑張りしなきゃ。



今夜はアキト軍の野営地にお邪魔することが決まっているけど、夜の間に私は各軍の野営地全てを回る。



それはこの戦に限らず、いつも私がやっている日課のようなもので。




兵への労いと安心感を与えるために。




私は今日も夜な夜な動き回る予定です!!!






「るう今夜はついてこなくていいからね。」


「……。」


「私が休まない間はるうが休むの。いつものことでしょー?」


「…日跨ぐまでには戻れよ。」



私もその辺が目標だったりするので、大人しく頷くことにした。




「レンはとりあえず野営地から動かないように。ご丁寧にエリクは私を見送ってくれたから、今日はたぶん来ないけど。」


「うん。君はどこか行くの?」


「私は恒例行事に出掛けます。」




よく分かってないレンは、不思議そうにしていたけど。


もう説明する気力もない。





野営地にと予定していた場所に到着するなり、私はすぐにシロから降りて。


近くの木の根元に座り込む。




シロはそんな私に寄り添ってくれて、その心地よさで私はすぐに意識を手放した。