アキトの傍にいるレンと、トキも。
それはそれは驚いていて。
「まさか最大限に自分を使って士気をあげるなんて、よく思いついたね。」
「アレンデールでもたまにやるけど、流石にここまで上がるとは思わなかったよ。」
「理に適ってるよ。セザールは王を始め、神への信仰が異常だから。」
…みたいですねー。
トキとそんなことを話しているけど、もう私は何もやる気が起きないほど疲弊しています。
「とりあえず先に野営地まで行っててもいい?」
「分かった。レンはどうする?」
「一緒に来る?」
疲れすぎてお構いできませんがと、レンに声を掛けると頷いたので。
私とるうとレンは先に野営地へ。
アキトとトキは行軍へ戻ることになりました。
「シロ任せたー。」
手綱を握るのさえ億劫になった私は、シロに全てを託す。
「姫、大丈夫?」
「シロの経験をなめちゃだめだよ。シロは私の考えが大体わかる子だから。」
「すごい馬だね。」
そうなのよ。うちの子優秀なのよ。
「こらリン、前は見てろよ。」
「はいはい。」
るうの小言も健在で少し安心する。
さっきまでの騒々しい時間が嘘のように、三人の空気感は静かで心地いい。

