この勢いのままヨーク軍、そしてノイン軍と。
その横を、ただ少しだけゆっくりと馬を走らせるだけにも関わらず。
信仰心の厚いセザール兵だからこそ、異常なほど大いに士気は上げられた。
そして日が傾き始めた時、ようやく先頭のアキト軍を捉えた。
「るう!アキトのところは別に構わなくていいから、少しペースあげるね!!!」
すぐ近くにいるるうに声を届けるのも、声を張らねば伝えられないのが不便だけど。
とりあえず伝わったようで、るうが頷いたのを確認して私はシロにペースをあげてと合図する。
レンに夕方までに追いつくと伝えた。
その宣言通り、先頭を走るアキトとレンに何とか追いつくことが出来た。
しかし割と速めに走ったにも関わらず、アキト軍もまた大いに盛り上がってくれていて。
とてもまだ会話できる状態ではない。
「お前派手すぎだろ!?」
「えー!?なんてー!?」
こんな感じで会話にならないのを見兼ねて、トキが指でスッと前を指差す。
私は大人しく従い再びシロのスピードを上げて、アキト軍よりさらに前方へと馬を進めた。
行軍から離れたおかげで、ようやく静かになった。
「…疲れたー。」
「同じく。」
私とるうは既にヘトヘト。
けど予想通り、いや予想以上に上手くいってよかった。
「リン!!!」
「あーアキトー。おつかれー。」
「お前まさか最後尾から全員の気合い入れてきたのか!?」
「まあねー。お陰でもう疲れましたー。」

