シロを連れている私を、王宮入口の門番はすっと通してくれて私はそこでようやく騎馬。
私はシロの頭にそっと手を添える。
「行こうか。」
私の声を聞いて、シロは何もかも分かったように歩み出す。
るうも自分の馬をいつの間にか準備していて。さらにその手に作ってもらった旗を持ってくれている。
「重くない?」
「急ぎで作っただけあって割と軽い。」
それは嬉しい誤算でよかった。
この旗には、セザールの紋章と“神”の文字を入れてもらった。
戦神はここにいると。
味方にも敵にも印象付けるため。
「クロード軍の後ろが見えてきたね。」
「ああ。」
国門に近づくと兵はもちろん、兵を見送る人達で溢れかえっていた。
行軍最後尾のクロード軍を、私とるうはしばらく眺めてから。人が少しずつ減ってきたところでようやく再び歩き出す。
「お、おい!あれ…!!!」
「まさかあの方が!?」
私が姿を見せると、ざわざわとする見送りの方たち。
そうですよー。
戦神が通りますよー。

