(一)この世界ごと愛したい






「るうのそういうとこ……。」




好きだよって。


言おうとして止まった私。




今までならサラッと言えていた言葉も、もう簡単には紡げない。







『…お前が好きすぎる。』




るうの言葉が急にフラッシュバックして。



途端に思考が停止する。








「…リン?」


「な、なんでもない!行こっ!」




頭に疑問符が浮かんでいるるうと部屋に戻り、着々と準備を進める。




もう戦以外のことは考えない!!!




そう意気込んで、最後に金の甲冑を身に纏う。





しっかり帯剣し、髪は進軍用にハーフアップ。


るうにもらったピアスはそのまま。





とにかく目立ってなんぼ!


ということで、赤いマントのような布を靡かせて。






「神っぽい?」


「あー。まあ、そうだな。」




よしよし。


今日の私は神様です。





緋色の瞳と金髪なので。


とにかく赤!金!をこれでもかってくらい仕込みました。





日中にこれだけ目立てば、夜の暗闇で黒と同化する私を易々とは見つけられまい。


夜襲用の黒い服も準備済みです!