(一)この世界ごと愛したい




るうナイスです!!!


るうが現れたことによって、エリクは渋々私の腕を離す。ようやく血が巡った私の腕が喜んでます。




「…残念だ。君の色変わりする瞳は、また改めることにしよう。」


「……。」



私は変わらずにいたいんですけどね。


自ら好んで怒る人なんていないんだからね。




去り行くエリクの後ろ姿に、私は心の中で暴言を吐き散らしるうに向き直す。




「るうありがとー。」


「…あいつは人をイラつかせる天才か。」


「本当に。」



私は隠すつもりだったけども、るうが私の手をすぐに取ったので無理だと察した。


るうが私の袖を捲ると、それはもうエリクの手跡がしっかり残っていて。どんだけ強く握ってたんだよと驚く。





「…痛かったろ。」


「え。」


「あ?」





「お、怒らないの?」




てっきり、何捕まってんだとか。無理矢理振り切れとか。一人でうろうろすんなとか。


そんな小言を言われると思っていました。





「お前なあ。」


「だって、るういつも怒るじゃん。」


「思うところは色々あるけど、離れた俺も悪い。それに今お前のモチベーション下げてどうすんだよ。」




るうはどこまでも私のためにと。


想って行動してくれて、本当に頭が上がらない。