私には勿体ないくらい。
本当にいい家族に恵まれた。
「けど、私が結婚なんて想像できないよねー。」
「確かにな。」
「第三王子めんどくさい人じゃないといいなー。」
「めんどくさくなきゃいいのかよ。」
色々やりたいことがある中、めんどくさい人の相手はしたくないじゃん?
「ここまで来たらどんな人が相手でも、とにかくむかついたら斬り脅すだけだよね。」
「…急に第三王子が不憫だ。」
そこからもまた、たくさん話して気が付けば朝日がうっすら垣間見えたり。
けど、体力には限界があるので。
私もるうも、そしてハルも。まるで昔に戻ったように、三人で平和に眠りについた。
「…ふふ、三人ともおやすみなさい。」
私の姿を探して現れたママが、そんな私たちを見て嬉しそうに笑って。おやすみと呟き踵を返した。

