「急いでって怒っといたから、そんなに時間掛からないと思うんだけど。」
「お前は悪くねえ!レンが悪い!!!」
私が申し訳なさそうに言うと、すぐさまアキトがフォローしてくれて。
思わず笑ってしまった私。
「た、隊長。」
「あ?」
「まさかその方が戦神ですか!?」
気付けば周囲のアキト軍が、もう全員っていうほどこちらを向いていて。
そのあまりの迫力に、私も背筋が伸びる。
「そうだけど。」
アキトが肯定すると、これでもかってくらい大盛り上がりを見せるアキト軍。
「本物の戦神だ!!!」
「やべー!超可愛い!!!」
「これで強いって反則か!?」
まあ、色々褒めてくれてありがとう。
けどうるさい!!!
もう王宮中に響き渡るんじゃないかってくらい大騒ぎしているアキト軍。
「あーもうお前等黙れ!!!」
そんな彼等をアキトが一喝。
隊長の言葉なだけあって、ちゃんと黙った。
こう見ると、アキトって本当にすごい将軍なんだと思い知らされる。
「士気上げるには丁度いいか。」
「ん?トキなんて?」
トキがボソッと何か呟いたので、聞き返すと。
トキは急に私の背中を割と強めに押し、バランスを崩した私はそのまま目の前のアキトに突っ込んだ。
「いっ…ちょ、トキ!?」
「アキト、とりあえずキスでもなんでもやっちゃって。」
「「はあっ!?」」
他の人には聞こえないくらいのトーンで言うトキの突拍子もない言葉に、私とアキトは反論。
なんでそんなことを!?
「それがアキト軍流の士気の上げ方だからね。」
…士気の上げ方!?

