「なにか足りぬものはないか?」
「問題ございません。充分すぎるほどご尽力いただき、感謝しております。」
「姫より依頼された“旗”も準備できている。」
「無理を言って申し訳ございません。ありがとうございます。」
昨日、稽古前にセザール王へ頼み事をするため伝者を放った私。
それは“旗”を至急作ってほしいというもの。
「あの旗は良い。セザールが神を所有していると世界へ示す旗だ。」
ごめんねー。
私はそうは思ってないんだよー。
ただ、私の存在を誇張するためだけの旗。所有されてますアピールではないんですー。
「急に旗なんて、姫は一体何をお考えで?」
マリナ様の一件から、たまに見かけることはあっても全力で私が避け続けたため久々登場のエリク。
「…特に深い意味はございませんが、気になるようなら私の出陣をご覧になりますか?」
「それは是非とも見たいな。」
何事もなかったかのようにしてますけど、私あなたにここでブチギレたんですけどね!?
ちゃんと覚えてんのか!?
「ではまた出陣の折に。」
「ああ。楽しみにしている。」
はーい。
楽しんでもらわなくて結構でーす。
「では姫よ。無事にディオン城を討ち沈め必ず我が元に戻れ。」
「御意。」

