(一)この世界ごと愛したい




るうはすぐに朝食とコーヒーの準備。


しばらくいただけないことを考えると、どうしてもいつもより有り難く思えてしまう。




「うー美味しい。明日もほしいー。」


「はいはい。」


「甲冑は面倒だから出発直前に着替えるね。」


「はいはい。」




はいはいとしか言わないるう。


私が少し膨れると、全部予想通りだと笑われた。





「どうせワンパターンですよー。」


「拗ねんな。」


「拗ねてないですー。」




相変わらずな私とるう。


先日の告白なんて、今はもう私の頭には残っていなくて。




ただ目の前の戦に重きを置いていた。





「ちゃちゃっと陛下に挨拶して、間に合いそうならアキトたち見送りに行こう。」


「ちゃちゃっと済めばいいけどな。」




諸々の準備を済ませて。


私たちは広間へ向かう。




扉の向こうには、セザール王と三人の王子が既に待っていて。



…あれ?


とりあえず朝に広間に来いって言われたから、割と朝早めに来たんだけど。もしかして遅すぎた?






「お待たせしました…か?」


「我々が早すぎただけだ。姫が案ずることはない。」




相変わらず私にはゲロ甘だな、陛下。