(一)この世界ごと愛したい





次にパチっと目を覚ますと。


もちろんハルはいない。




朝日はまだ昇りきっておらず、外もまだ薄暗い。


変な時間に目が覚めてしまった。




るうもまだ来ない。




「……。」




窓を開けて、大事な天気の確認。



晴れていますが、ここから分厚い雲が流れてくることは分かっている。





今日は恐らく移動できるだけ移動して、開戦は明日明朝にという計算。





「まだ、降らないでね。」




私はそう願い。


徐々に暁に染まる空を眺める。




どれくらいそうしていたのか、ドアが開く音がして。るうが来たことが分かる。





「ちゃんと寝たか?」


「うん。」




振り返ると、いつもと変わらないはずのるうが少しだけ目を細める。





「綺麗だな。」


「え?」


「…今の空の色とお前の瞳が同じ色で。」


「そう?」




るうにそう言われて、もう一度空を見る。


こんなに綺麗な色かなと半信半疑だけど、少し嬉しいと思ったのも事実で。




少しだけ頬が緩む。





「さて。今日は移動で終わるけど、頑張りましょうー。」


「ああ。」