しばらく屋上で過ごして、あんまり遅くなりすぎると明日に響くということで。レンと二人それぞれ部屋に戻る。
今日稽古に行く前に、私の思い付いた士気上げのための案が間に合うといいな。
天気は今のところ申し分なし。
ノイン将軍はどう動くか。
るうが明日も元気だといいな。
エリクはどんな罠を仕掛けてくるのか。
考えれば考えるほど、戦のことで頭が埋まっていくから。
私はベッドに転がって無理矢理体を休める。
「力を貸してね、ハル。」
不安な思いは一度振り払い。
昼間の桜のことを考える。
舞い散る花びらの中で。
ハルと私。
一緒に笑って稽古したり、走り回ったり。
そんな懐かしい思い出たちに囲まれて。
私は幸せな夢を見た。
それは再び目覚めたハルと桜の木の下で、楽しく笑い合う、そんな今はまだ夢物語のような景色。
「はる…。」
夢の中で会えたハルとの素敵な時間に浸りながら、いつか現実になりますようにと。
そんな淡い祈りを捧げる。

