(一)この世界ごと愛したい





「戦が守る手段か。」


「でもやっぱり医術師の人からしたら、単なる殺し合いに違いはないだろうから。レンは誰も斬らなくていい。」




そんなことさせちゃいけない。





「…君の優しさがたまに辛いよ。」


「辛くてもなんでも、中途半端な剣は相手を苦しめちゃうから。やめた方がいい。」


「…うん、気をつける。」







「それに、心配しなくても私が絶対に守りきってあげる。」





私は真っ直ぐにレンに伝えた。



絶対に負けない。


エリクなんかに殺させない。







「約束する。この戦で傷一つ負わせない。」



「…カッコよすぎない?」



「だからレンは私を信じて、待っててね!」





レンの紺碧の瞳が優しく微笑む。



それを見て、私も安心した。




星が瞬くこの夜空の下で、レンと私はただ笑い合って、戦が終わったらまたここで会おうと小さな誓いを交わした。