(一)この世界ごと愛したい





私も早く寝なきゃ…。


と考えたところで私は思い出す。





レンの様子見に行くの忘れてた!!!





「どうしよ。」




あーもう。


思い出してしまうと気になってしまう性分の私は、気付けば部屋を出ていた。





コンコンと。


レンの部屋を叩くけど応答がない。





さて、どうしたものか。





ここで私は一つ、レンが行きそうな場所が浮かんで足を進める。



それはレンと遭遇することの多い屋上。







「……。」




屋上で大の字にごろんと横になっている人を、すぐに発見しました。


私と同じ金髪の髪が、風で揺れている。






「…いつもと逆だね。」


「姫?」




いつもは私が先にいることが多いし。



私の登場に驚くレンを置いといて、私はその隣にストンと座る。





「今日もう少し早い時間にレンに会おうと思ってたんだけど、ちょっと遅くなってごめんね。」


「謝ることないけど、何か用だった?」


「明日だし大丈夫かなって、勝手に心配してただけ。」




レンは少し目を伏せる。






「…本当は戦なんて嫌いだし。万を超える人間同士が殺し合う場に医術師が参戦するなんて、考えられないことなんだけどね。」


「うん。」


「それでも引き返せないのは分かってるから、行くのはもちろん行くんだけど。」