(一)この世界ごと愛したい




こうして、桜の花が舞い散る中。


るうとの稽古を始めました。




アレンデールでも桜は見たことあるから、特段珍しいものではないと思うけど。


やっぱり桜を見ると感慨深い思いが募る。





「誠に美しい。」


「戦神と桜がなんとも神々しい。」


「美の化身じゃ…。」




そんな私の感慨深いと馳せる思いを、ギャラリーたちの声が打ち破る。


美の化身ってなんだ!?




「集中。」


「…わかってる。」



るうにまで注意されてしまう私。


だめだめ。



最終調整は大事!!!





そんな稽古の風景を、美しいと感銘を受けるように見学しているギャラリーと。


さらに三人の王子がそれぞれの想いを胸に見つめている。





幕を開ける戦の結末は、神のみぞ知るところ。








「…っ。」




ぶわっと舞い上がる花吹雪が私たちを鼓舞してくれるかのように。




私は好調で。


るうも問題なさそう。








休憩中、その舞い踊る桜の花を見て。











「…はる。」





途端にハルに会いたくなる。



春という季節は、ハルと私の愛しい思い出の集まる季節だから。