「じゃあ二人とも明日は先導よろしくね。私も明日陛下と話してから出発して、最後尾から前まで追いつくから。」
「お前は忙しい奴だなあ。」
「あ、レンもちゃんと連れて行ってね。」
「俺はお守り役かよ。」
レンはもうアキトに任せるのが一番いいと判断して、進軍の時から一緒にいてもらうことにした。
その方がレンも少しは安心できるだろう。
「じゃあ、二人ともよろしくね。」
二人を見送って、私は稽古の準備にとりかかる。
「よーし、最終調整だー。」
「怪我はもういいのか?」
「元々怪我の内に入らないよー。」
レンの薬の効果は本当にすごくて、顔の傷も今となってはもう分からないくらい。
腕も足も同様で、このまま傷跡は残ることなく消えていくだろう。

