(一)この世界ごと愛したい





分かってる。



人として、家族として、そんなことを言ってるんじゃないんだなって。




だって私を抱きしめるるうの熱が、全てを物語っている気がする。






「……。」



「……。」




返す言葉が、見つからない。




恋愛御法度である私の事情を知ってるるうだから、知った上でということは?


私が戦にでられなくてもいいって思ってるってことで?


けどここはセザールだからそんなことはそもそも関係ないのか?





あれ?そもそも私結婚してしまっていて?



ん?この場合はどうなるの???










結局全部、私次第だ。



私がるうの想いに応えることができるのか、できないのか。






「……。」



「…寝るか。」





困り果てている私を案じて、るうが先に救いの手を差し伸べた。




正直、眠れる気がしません。





だってるうだよ。


あのるうが、私を好きだって言ってくれた。







「…変人。」



「何とでも言え。俺は今清々しい気分だ。」



「な、なんでっ!?」






「十年以上言えずにいたし。こんなにスッキリするならさっさと言えばよかった。」






じゅ…十年っ!?!?