(一)この世界ごと愛したい




もうこのまま眠ってしまいたい気持ちは山々なんだけど、るうをほっとくことも出来なくて。




「るうおいでー?」


「……。」




呼ぶと反応はしてくれて。


私が転がるベッドにストンと座ったるう。





「…痛くないか?」


「痛くはないけど、早くこれ取りたい。」



私は輪っかを見せて訴える。




「ああ、鍵な。探しとく。」


「うん。」


「……。」


「もう、元気出してよー!」




あまりにも落ち込みまくりのるうに、私は耐えきれずに鼓舞。


私が落ち込むならまだしも。





「無理。」


「どうして?」











「お前が大事すぎる。」





それは、嬉しいし有り難いけれども。






「私の傷に責任なんか感じなくていい。」


「ハルに会わせる顔がねえ。」


「そんな顔なくていい。だからるうは元気でいてよ。」




るうがそんなに落ち込んでると、私まで元気なくなるじゃん。


ハルだって元気なるうがいいに決まってる。






「…リンに限ってって、油断しすぎた。」


「私起きた時には手錠に足も縛られてたし。人数もいたし。実は最初は諦めてたのー。」


「簡単に諦めてくれるな。」


「うん、だから最後は頑張った!」