(一)この世界ごと愛したい





硬直して動かないるう。



見られたまま硬直されても困る。





「お風呂はやめた方がいいけど、シャワーで出来るだけ血は流してきた方がいいかな。」


「はい!行ってきます!」




私は居た堪れない空気から脱するべく、直ぐに浴室に飛び込んだ。




レン、ナイスです!!!





シャワーで汚れや血を洗い流したお陰で、不快感はだいぶ軽減された。


手の輪っかが相変わらず邪魔だけど。





優雅にシャワータイムを過ごしていると、部屋の方からガンッ!っと大きな物音が聞こえた。




「な、なに…?」




気になった私は足早にシャワーを済ませて部屋に戻ることにした。










「なんかおっきい音したけど。」



「ルイが…。」




レンが指差するうを見ると。


るうの頭から何故か血が流れている。




「え、どうしたの。」


「思いっきり壁に頭ぶつけてた。」


「は?」




治療対象を増やしてごめんよ、レン。





「るう?」


「…大丈夫か?」


「こっちの台詞です。」