(一)この世界ごと愛したい





情けねえと、落ち込むるう。


逆に珍しいことだなと、驚く私。







「…余裕なさすぎた。」



るうはそう言って座り込んでしまった。





「まあまあ、元気だして?」


「で?怪我か?」


「怪我っていうほどのものじゃないよ。だからとりあえず鍵よろしく。」


「ちゃんと確認してく。」




確認しないでください!!!



そうして、私が羽織を脱ぐのを待つるうとレン。





…見られすぎて、なんか嫌です。





「やっぱやめよ!私お風呂入りたい!」


「そんなの後でいいだろ。」


「いや、けど本当にもうお見苦しい…というか。そんなに見せれたものじゃない…というか。」




もごもごと言い訳する私を、耐えかねたるうが押さえつけ羽織を奪い取った。




「るうっ…!?」




中にはまだレンの上着を仕込んでいたので、女性として隠すべき場所はなんとか隠せているものの。




明らかに切り裂かれた服。


腕や足から今も出血している傷口。




あの部屋少し暗かったから、はっきり見えていなかったが身体中に点々と咲く赤い痣。





「……。」


「……。」


「…る、るう?」