どれほどの覚悟がいるんだろう。
どれほど強い想いがあるんだろう。
どちらかと言えば、平穏とはきっと程遠い、険しい旅になると思う。
それを分かった上で、るうは共に行くと言ってくれた。
「…あ、ありがと。」
「まずお前、俺がいなくてどうやって生活すんだよ。」
「…言い返す言葉もありません。」
けど、こうなるからには私はるうの命も預かることになるわけで。
また一層、気を引き締めなきゃ。
「もしも私が危うくなっても、絶対に助けようとしないでね。その時はるうは一人でここに戻って。」
「お前、どこまでも馬鹿だな。」
「いやこれ結構真剣な話なんだけど。」
「だから馬鹿なんだよ。」
ここぞとばかりに人を馬鹿馬鹿と…!!!
「…死ぬ時は一緒だ。」

