しかし、母国であり家族のいるアレンデールを、私は結局捨てられないだろう。
「覚えとくね。」
「え?」
「もしも私が自由になれる時が来たら、その時はどこか遠くに行こうね。」
私は楽しそうな世界を想像して。
レンに微笑んだ。
「うん、約束する。」
「じゃあそろそろるうが心配するから、戻ろうか。」
私は少し気持ちが軽くなり、部屋へ戻ることにした。
「ただいまー。」
そう言って部屋に入ると、中にはるうが一人。
何やら元気なさそうに佇んでいて。
心配かけたなと、反省する。
「リン…?」
「目も戻ったよー。アキトは?」
「帰った。」
あちゃー。
羽織返し損ねたな。
「ねー。るう、これ外したい。」
手についたままの手錠の輪っか。
意外と邪魔なのよ、これ。
「…なんだこの手。」
「あー。窓殴った。そこに輪っかが当たるからちょっと痛い。」
「……。」
るうは血塗れの私の手を取り。
まるで自分を責めているように悔しそうな顔をする。
そんな顔されたら身体の傷はとてもじゃないけど見せられないよ!!!

