私はとりあえず、この塔から出よう声を掛けてから部屋を出る。
階段で下へ下へ降りていくんだけど。
横たわる男たちが何人も何人も目に入り。思わずるうを睨む。
「やりすぎ。」
「…知るか。こいつらが悪い。」
後でちゃんと治療受けられるように、医務室に頼んであげたいと思った。
「よし、マリナ様助けに行こう。」
「ああ!?」
「王かエリクかに話が回る前に外に逃がしたい。」
全員呆れたような目を私に向ける。
「リン、人が良すぎる。とりあえずお前はゆっくりしてろ!?」
「私は問題ないよ。」
マリナ様を探そうと歩き出そうとした私の腕を、るうが引き止める。
斬られた方と逆の腕でよかったー。
「先に顔の傷、手当てするぞ。」
「いいって、これくらい。」
「ダメだ。あんな女ほっときゃいいだろ。」
「アレンデールの鉄の掟が染み付いて、私はどうしてもほっとけない。」
鉄の掟。
その代表すべき第一項に記してある。
非戦闘民は傷付けることなく分け隔てなく慈しみ守ることと。

