本来ならば、真っ先に来てくれるはずのるうの姿がなくて少し心配になる。
「ルイならもう時期来る。下に集まってる奴等ほとんどルイが相手して斬りまくってる。」
「……。」
時期来る、のか。
私は被せてもらったレンの上着を自分に巻き付け、出来るだけ傷など隠せるものは全て隠す。
「アキト、それ貸して。」
レンの上着だけでなく、アキトの羽織も奪い取り自分の身体を覆い隠した。
「大丈夫そ?」
「…顔も斬られたのか。」
「あーそうだった。」
悔しいが顔は隠しようがないか。
そして、すぐにるうの足音が聞こえてきてドアから姿を現したるう。
「…リ…ン。」
「うん、大丈夫。」
安心していいよと、思いを込めて私が笑ったのを見て。
るうはその場に座り込んだ。
返り血を浴びたるうの服は余白がないくらい赤く染まっていて。どれほど人を斬って来たのか想像出来る。

