(一)この世界ごと愛したい





私の頭の上にバサっと自分の上着を掛けたレン。



どんな仕打ちだ!?







「リン!!!」



そこに駆けつけてくれたのはアキト。





「あ…きと。」



アキトは私の姿を見て目を見開く。



こんなにボロボロだから仕方ない。





「…お前。」


「うー。レンがっ…!」




「はあ!?」




レンが私に酷い扱いをするとアキトにチクってやった。



するとそれはもう鬼の血相のアキト。




「レンてめえ!!!」


「いや、待って。なんか違う。」


「お前は何してんだよ!?」




ヒートアップしてるところ悪いが、私はアキトをちょんちょんと叩く。





「どうした?」


「これ、どうにかならない?」



手錠を見せて、アキトに外してほしいと頼む。





「…こんな状態のリンに迫るなんて、俺はお前を見損なった。」




アキトは私の手を持って、固定する。



両手を繋ぐ鎖の部分に剣を当て、力一杯切先に力を込めた。





「鉄は外してやれねえけど、少しはマシだろ。」


「ありがとうー!」



とりあえず手に自由が戻って喜ぶ私。


そしてずっと疑問に思ってることを、二人に聞いてみた。







「…ねえ、るうは?」