(一)この世界ごと愛したい




場所がバレて焦ったのもあるのか。


戦士たちは慌てて一目散に退散してくれた。






「はぁー。疲れたー…。」


「……。」


「来てくれてありがとう、レン。」




もう目も当てられないほどボロボロの私を見て。


レンの紺碧の瞳が大きく揺らいでいる。






「レン…っ!?」



そんなレンが勢いよく私を抱きしめる。



今までにないくらい強い力に私は驚くと同時に、助かったんだとようやく安堵した。






「姫…。」


「大丈夫だよ。そもそも油断した私が悪いんだし。」


「ちょっとこっちに座って。」




身体を離したレンは、私をベッドに座らせる。


未だ出血する傷だけ縛って応急処置をしてくれて。私はやっぱり医術師だなと思わず笑ってしまう。





「笑い事じゃない…って。」


「ん?」


「何それ。」




改めて私の姿を確認したレンが、私の身体を凝視して動きを止める。