(一)この世界ごと愛したい







「姫っ!!!」




ドアから飛び出したのはレン。




るうじゃなくて良かったとホッとしてすぐ、レンは意外にも戦士たちに向き合い剣を抜く。






「どこの誰かは知らないけど。君たち何してるの。」


「ああ?こっちはお楽しみの真っ最中だ、外野はすっこんでろ!!!」




戦士が数人、レンに向かって剣を振り上げるが。


レンは華麗に躱し戦士たちを逆に斬る。




…そう言えば実は強かったんですよね。




でも私は、こんな状況にも関わらず。


誰よりも命を慈しむレンが、剣を振ることが悲しいことに思えて。近くにいた戦士の隙を突き、剣を奪い取りレンの剣を止める。






「…だめだよ。」


「っ!」




私はレンを止めた後、戦士たちを見て。






「なんにもなかったことにしてあげるから、早く帰った方がいいよ。その内ここにもっと厄介なのが来ちゃうから。」




るうがこの場の全員を斬り殺してしまう前に。



どうか早く消えてほしいです。


どうか命を大切にしてください。