その戦士はそのまま私の手を、手錠ごと頭の上で押さえる。
「にしても、マリナ様にも負けねえ良い女だな。これがアレンデールの戦神か。」
「マリナ様には負けますよ。」
「あんたも残念だな。あの人に目を付けられたばっかりに。」
そんな会話をしていながらも、戦士は私の身体に手を伸ばす。
「っ…。」
「その反応、堪んねえな。」
ただで殺されるなんて、そんな簡単な話じゃないって分かってはいたけども。
気持ち悪いですー!!!
戦で他国に蹂躙された街を、見たことがある。
あの悲劇は私には衝撃で、当時はまだ幼かったこともあり恐怖すら覚えた。
その光景が今、頭を過ぎる。
ああ。あの時の女性たちは、こんな気持ちを抱えて尚、国のために諦めずにいてくれたのかと。
「いっ…!」
完全に意識がそっちのけになっていた私の首筋に、痛みが走り現実に引き戻された。
どうやら戦士さんが首筋に吸い付いている。
…もうキモいって。
さらに他の戦士さんも私へ手を伸ばし始め、一人が私の胸元を切り裂く。
皮膚には剣は触れず、服だけが破れ。
私この国にそんなに服持ってきてないのにと、意外と冷静な自分に少し驚いた。

