(一)この世界ごと愛したい




じりじりと、距離を詰めてくる戦士さん。


私はもう手も足も出ませんのでかなり諦めてます。はい。




だって、さすがに無理だよ。


手足が使えないんだもん。





「…ここって何階ですか?」


「誰が教えるか。」


「ですよね。」




窓に飛び込もうにも足は動かせない。


剣を奪って斬り捨てようにも手が動かせないからそれも無理。





「…はぁ。」


「好きにしていいって言われてんだ。楽しませてくれよ?」


「もうお好きにどうぞ。」



開き直ります。


そもそも私が油断したのが悪い!!!



完全なる自己責任!!!





「俺が先だ。」


「いや、俺だろ!」


「馬鹿!退け、俺がやる!」




なんか小競り合いも始まった。


私はもうベッドにごろんと横になり、目を閉じる。






「お、話が早くて助かるぜ。」



一人の戦士さんが、私に跨る。





戦場で会った時は覚えとけよと、私は密かに思った。