とにかく、この手錠さえどうにかなればと思うが私の力ではびくともしない。
あーもう!!!
るう何してんのー!?!?
「…マリナ様は、本当にレン様がお好きだったんですか?」
とりあえず時間を稼ごう作戦にでます。
「ええ、もちろんよ。私は美しいものが大好きなの。」
「つまり美しければ誰でもいい…と?」
「いいえ。全てです。」
「はい?」
全て…。
美しい人は全て手に入れたいと言うことか。
まっじで理解できん!!!
「レン様の美しさは素晴らしい…けど、あなたの従者もとても素敵。」
「そうですか?」
「ええ。なのに、全部あなたのもの。」
「私は所有しているつもりはありませんよ。本人たちが望むなら、それはそれで構いません。」
私は別に、るうのこともレンのことも、縛り付けたいなんて思っていない。
寧ろ好きなことをして、好きな人と過ごしてほしいと願ってる。
「けど、あなたも私と同じよ。」
「え?」
「美しい者を選りすぐり、自分の周りに並べ置いて。それを当然のように振る舞う。」
私が同じ?この人と?
「レン様もルイ様もお可哀想。尽くせども尽くせども満たされない思いを抱えて。あなたからは何も返さず。それほど酷いことはないわね。」
可哀想?
私には、確かに何も返せるものはない。
それを酷いことだと、マリナ様が言う。

