つまり、まな板の上の鯉に等しい。
「マリナ様、この際だからはっきり言いますけど。私を殺してしまうと陛下がお怒りになりますよ?」
「陛下は私が泣き落とせば許してくださるわ。」
うわ、陛下の信仰心知らないな!?
私これでも神で話通ってるんで、簡単には許してもらえないよ!?
「私を許さないのは、エリク様でしょうね。」
「…それは…。」
確かに。
エリクは阿呆だからな。
「しかし、私はこれでもあの方の妻ですから。」
「…はあ。」
あのエリクだぞ?
妻ならエリクの残忍さも知っているだろうに。私が死んだ後のその憤りが容易に想像出来るよ。
「あなたの亡き骸は、せめてアレンデールにお返しするよう私が頼んで差し上げます。」
「っ!」
旦那が旦那なら、嫁も嫁だ。
この夫婦は狂ってる。
アレンデールへ亡き骸を届けるなど、尋常な精神では思い付きもしない。

