(一)この世界ごと愛したい





そんな呑気に考えてると、この部屋へ続々と屈強そうな男たちが入って来た。



…あー、だよねー。



このまま笑顔でバイバイなんて出来ないよね。だって殺したいほど、私が憎いんだもんね。





「朝方、王宮に入り込んだ方々ですか?」


「…気付いていたのね。ええ、私の可愛い戦士たちです。」


「つまり、あなたが狙われたのは自作自演…と。」




そりゃ殺気の一つもないわけだねー。







はい。



みなさーん。




本来であれば私、すぐにあの窓から飛び出して逃げるところなんですよね。


ここが何階かは知らないけども。


死ぬよりマシだしね?




でも今の私にはそれが出来ません。





足はロープで縛られ、手は手錠のような鉄の輪で固定されています。



剣は部屋の床に刺して来たからないし。


あってもこの腕じゃ振れないんだけども。