(一)この世界ごと愛したい






あのまま、意識を失った私が次に目を覚ましたのは、もちろん自分の部屋ではなくて。



室内は室内だけど。


ここがどこだか全く分からない。



ドアにはもちろん鍵がかかっているだろう。




脱出経路としては窓が一つある。


逃げるならこの窓か。






「お目覚め?」


「…マリナ様。」



私を冷たく見下ろすマリナ様。




私こんなことされる程、マリナ様になんかしたかな?


やっぱそんなにレンが好きだったのか?






「どうして、私を?」


「あなたが悪いのよ。全部全部。」



だから何がだよ!?






「あなたが、私から全てを奪うから。」


「奪う?」




濡れ衣でーす。


私なにも盗んでませーん。





「この王宮の男たちは、全て私のものなのに。」




おっと。


やっぱこんだけ美人だと、言うこともスケールが違うね!




…だとしても私関係なくない!?