もちろんどうぞと、私は答える。
私はこのキッチンに何があるかなんて知らないけど。好きに漁ってくれて構わない。
マリナ様は優雅な手つきで、お茶を作り始める。
まじで淑女だ。これぞ姫だ。
その様になる姿から一旦視線を外し、レーダーの範囲を広げられないか探ってみる。
「…リン様も、よろしければどうぞ。」
「ありがとうございます。」
るう以外にお茶入れてもらうなんて、なんか新鮮だ。
私は少し嬉しくなって、そのお茶を口に運ぶ。
…おいしいー。
なんて呑気なことを考えていると、すぐに身体に異変が起こる。
「ん…?」
身体が、重い。
私はここでようやく何か盛られたことに気付く。
綺麗な女の人だから油断したー!!!
と後悔しても始まらない。
意識が徐々に遠のく感じがする。
まずいまずい。
何かあったことだけでも、せめてるうに伝えることが出来れば。
るう、後はよろしく!!!
「っ!!!」
私は薄れゆく最後の意識の中で、自分の剣を思いっきり床に突き刺した。
どうせ、剣は奪われるだろうし。
奪われるくらいなら、使っておこうと思いました。

