(一)この世界ごと愛したい





さっき狙われたばっかなのに、よく一人で出歩けるなと感心したくらいで。




「また…私を狙う者が…!私を庇って衛兵が斬られてっ…!ルイ様、お助けください!!」



るうが私をチラッと見る。


どうすべきかと答えを求めている。




「行って。マリナ様は私と一緒にここにいてください。」


「…はいっ…。」




私の答えを聞いてるうは部屋を出る。


私も一応帯剣し、マリナ様へ視線を移す。





「大丈夫ですか?」


「え、ええ。ありがとうございます、リン様。」




私のレーダーで感知できない程、遠くで起きた事件なのか。それともさっきみたいに、殺気がないため気付かなかったのか。



隣で小さく震えているマリナ様を見て、戦前には犯人見付けてあげなきゃと思った。


戦が始まれば私を始め、るうもレンも側にはいられない。





「マリナ様、狙われるお心当たりは?」


「ご、ございませんっ!」


「エリク様には相談されました?」


「…いいえ。エリク様はきっと、私の身を案じてはくださいませんから。」




そうか、エリクは阿呆だった。


確かにエリクはそんな優しい男じゃないか。





「すみません、少し喉が乾いて…。お借りしてもよろしいですか…?」



キッチンを指差し、私に聞くマリナ様。