(一)この世界ごと愛したい




「とりあえずレンは無事でよかったよ。今日はとりあえず部屋からあんまり出ないようにね。」


「…わかった。」


「私もできるだけレーダー作動範囲広げるけど、私が間に合いそうになかったらその時は頑張って逃げてね。」




ふう…。


レーダー作動範囲なんて操作方法知らんけども。集中しておけば大丈夫だろう。




「君も気を付けて。」


「るうもいるし大丈夫だよ。」






そう。




大丈夫な…はずだった。






レンの部屋を出て、再び私の部屋へ戻り。


いつものように戦に関する資料に目を通して、ご飯を食べて、時間があれば本を読んで。



るうと二人、部屋から出ずにできることを各々やっていた時。






部屋のドアを叩く音がした。


先にるうが動いたので、私は様子を伺う。







「ルイ様っ!!!」




再び現れたマリナ様。



この人の出現率の高さが凄すぎるんだけど。






私は気付かなかった。



ここは私の部屋。


入って来て早々、顔もまだ見ていない状態で。私ではなくるうの名前を呼ぶその違和感に。