(一)この世界ごと愛したい






翌朝。



普段寝起きの悪いこの私が、異様な空気を察知しスッと目を開ける。


この部屋には異常はないけど。




この王宮に、良からぬ者が入り込んだような。


そんな雰囲気だけは感じ取れた。




まだ朝方。るうも隣にいる。





「…はぁ。」



戦前だって言うのに。この国はどうして私をスムーズに出陣させてくれないんだろう。




私はもう半ばやさぐれ状態。


隣で眠るるうに暖を求めて身を寄せた。




「…んあ?」


「……。」


「どうした?」


「…なんでもない。」



面倒だなと思っているだけの私を心配して、るうはそっと私を抱き寄せてくれる。


あったかいなー。




「もっかい寝る。」


「…ああ。」



私の頭をそっと撫でて。


私もるうも再入眠。






だけど、良からぬ者は動き出す。