(一)この世界ごと愛したい




「姫はそれでいいんだよ。」


「私はレン様を想っておりましたが、余計なお世話だったようですね。」


「だから何度もそう言ったんだけど。」


「分かりました。では私は失礼します。」




明らかに落ち込んでマリナ様は立ち去る。



去り際でさえ儚さがあり美しい。




私はその去り行く背中に、見とれずにはいられなかった。






「…ってことだから。」


「へ?」




「俺は姫以外、眼中にないよって伝えたくて。」




マジでこの国の男たち、変人ばっかだ。





「私より断然素敵な人なのに。」


「俺は君以上に魅力的な人は知らないよ。」


「なっ…!」



いっぱいいるって!


もっと視野を広げてくれ!!!





私は何とも言えない感情を抱え部屋に帰って来た。


レンは部屋には寄らず。また研究のためだろう、そのまま自室へ戻った。




その後は、お留守番していたるうと少し話して。お風呂に入って就寝しての流れで過ごしました。