レンにも自由はないのかもしれないけど。
それでも私と違って、外の世界に飛び出そうと思えば飛び出せる。
逃げようと思えば、逃げ出せる。
「…じゃあ俺は…」
「レン様っ!」
レンが何かを言いかけた時。
マリナ様が走ってレンを追いかけて来た。
「レン様、私っ…!」
「はぁ。兄上のところに戻って。何度も言うけど俺には迷惑だから。」
「っ…。」
おっと、私邪魔か?
席を外した方がいいかもと私が後退りすると。そんな私の手を握って、レンがそれを阻止。
…ここにいろって言うの!?
「…レン様は、私がお嫌いですか?」
「嫌いも何もお互い相手がいるんだし。俺は姫を大事にしたいからって、何度も言ってるんだけど。」
ほうほう。
つまり、マリナ様の片想い。
…切ない!!!
「リン様は他にも大事な方がいらっしゃいます。このままではレン様がお可哀想です。」
んん!?
私他に大事な人いたんだ!?
いや、そりゃいるけどさ。
家族とか、ハルやるう。アレンデールの人達。セザールだとアキトやトキ。
…レンだってそうです。
私は確かに大事に思ってますけど。

