「レン様…。」
と、マリナ様が悲しそうにしておられますが。
レンに熱い視線を送ってる気がする。
マリナ様の結婚相手コレだもんね。分かる。嫌なのはすごく分かるよ。
でもごめん!私も無理なの!!!
「ふっ…。今は意味なく二兎を追えばいい。」
「……。」
二兎を追うものは一兎も得ず。
そう言いたいのかなと思ったのは私だけではないはず。
…ただ残念ながら私追われてません。
「話は以上なら失礼します。姫行こう。」
「…はい。」
私はレンと共に広間を出る。
「……。」
「……。」
謎の無言です。
けどたぶん私の部屋に送ってくれようとしてるんだろうなと、方向で分かる。
「姫。」
「なに?」
「俺、マリナとは何もないからね。」
「うん?」
呼び捨てで。
キスもして。
何もないと言われても。
「私は大丈夫だよ?」
「…だよね。」
「レンはレンの思うようにしたらいいんだよ。」

