(一)この世界ごと愛したい




談笑したり、世間話をしたり。


その会話の中心はマリナ様。



聞き上手で、相手を立てるのが本当に上手い。






「実に楽しい食事だった。」



セザール王はそう言って満足そうに自室へ戻って行った。


思わず拍手したくなる程のマリナ様の立ち振る舞いに、私は勝手に感動している。







「…それで、マリナ。最近はやけにレンと仲良くしてるようだな?」


「あら、だってエリク様の弟君ですもの。」


「それにしてはやけに親密だと聞いているが?」



そうなの?


またイチャイチャしちゃったの?



るうの言っていた、ダブル不倫の文字が頭を過ぎる。










「別に私は姫と交換してもよいが?」




うわー。


こいつどこまでクズなの。



普通そんなこと自分の奥さんの前で言う!?






「あり得ません。」


「お前も満更ではなさそうではないか。」


「兄上は、どうかご自身の奥様を大事にされてください。」