(一)この世界ごと愛したい




「ちょっとー、見なかったことにしようねって言ったじゃん。」


「んなこと言ったって、レンも若干気付いてそうだったし。俺は別に何も困らねえし。」




そんなこと言ったら私だって困りはしないけど。


プライバシーってあるじゃん!?




「…もういいよー。」


「隠したいなら白昼堂々しねえだろ。」


「た、確かに!!!」



そうか。


本人たちは別に隠したいわけじゃないのか!



私の余計なお節介だったのか!!!


変な納得をしてしまい、私はこの一件開き直ることにしました。





「てか、私にはハグはレンとだけなんて言っておいて、すごい矛盾してるよねー。」


「…確かに。(どんまいだ、レン。)」


「マリナ様はレンが好きなのかな?」


「知らねえよ。」




女心は秋の空って、ママが言ってたな。


秋の天気は浮き沈み激しいから。こういうことなのかなと、ふと考えたりする。