その後もギャーギャーと叫びながら帰っていくアキトを見送り、私も部屋へ戻った。
「……。(げ。)」
「…おかえり、姫。」
なんでレンがいるの。
「ただいま。」
るうをチラッと見る。
目が合うとすぐに逸らされたことで、コイツ喋ったんだとすぐにわかった。
「姫、ごめんね。」
「いや、謝られても…。寧ろこちらこそ、ごめん?」
見てはいけないものを目撃してすみません。
「マリナにも、やめてって言ってあるから。」
…“マリナ”ね。うん。
いや別に私はいいんだけども。レンが嫌じゃなければやめなくても。
「うん?」
「…あーうん。それだけ…伝えようと、思っただけだから。」
「そっか。」
「…じゃ、また。」
そう言ってレンは帰って行きました。
一体何をしに来たんだろう。

