(一)この世界ごと愛したい




「マリナ様、すみません。」


「いいんです。私こそレン様とお話するのが楽しくて。つい長居してしまいました。不快な思いをさせてしまって申し訳ございません。」


「あ、いや…私は大丈夫です。」




そして、マリナ様はすぐレンへ声を掛ける。




「レン様、お付き合いいただきありがとうございます。アキト様も此度の戦、武運を祈っております。」



ペコリと綺麗にお辞儀をして。


マリナ様はこの場から去って行った。





これじゃあ私が追い払ったみたいじゃないですか!?



もうこちらこそ申し訳ないです!!!








「助かったよ、アキト。」


「ああ。にしてもあの女も変わらねえなあ。」




…おや?



アキトはレンを助けに、来たのか?




「姫は?どうしてここに?」


「私はアキトが無理矢理引っ張るから。」


「あの女追っ払うにはリンがいた方が都合がよかったんだよ。」




つまり、私は便利に使われただけか!?