私はトキからの書類にすぐに目を通す。
…丘の防衛陣。
トキの考える砦の全貌が書かれている。
「…完璧。」
非の打ち所もない。
やっぱり軍師すごい!!!
私でもここまでの防衛陣は、正直作り上げられない。
「すごい…トキやっぱりすごいね!」
「お、おう。アイツは根っからの軍師家系で育ってるからな。」
「家族みんな軍師なの!?」
なんて素晴らしい家系!!!
だからこその腕前なのね!!!
「もう何でこんな考えが浮かぶのか気になる!!!」
「お前はまずレンを気にしてやれよ!?」
レンは自分で何とかするでしょ。
私はそれより、やっぱりこの凄まじい戦の頭脳が気になります!!!
「やっぱりトキに会いたい!」
「はあ?なんのために俺が持って来たんだよ!?」
「だって…。」
この布陣、何でここに兵を配置するのかとかその意図とか。
この防衛用に敷かれた丘の新しい道の考えとか気になって気になって仕方ない。

