部屋に戻り、剣を置き。
ふと中庭へ目を向ける。
「……。」
そこには、レン。
そして、またもやマリナ様。
マリナ様って神出鬼没だな。
二人は何やら話している。
マリナ様は嬉しそうに、ニコニコと綺麗な笑みを浮かべていて。
「…絵になるなー。」
と心から思った。
美しいマリナ様はもちろん、レンも綺麗な容姿をしているせいか。
二人が並ぶ姿がもう、何とも眩しい。
「…ほらよ。」
「ありがとうー。」
るうからコーヒーを受け取り、私はそれをいただきながら絵になる二人を眺める。
「…あ。」
マリナ様が躓き、体勢を崩したので私は思わず声が漏れる。
しかし、それをレンはしっかり受け止めてあげて。
転ばなくてよかったと私は少しほっとした。
そしてマリナ様は、そんなレンに。
そっと、キスをした。

